2020.11.02
子どもがたくさん持っているはずの自己肯定感。親ができるのは減らさないように時々支えるくらいしかないのかもしれない #自己肯定感って、なに?
ついに来たか……!我が子の保育園での出来事
先日、保育園から帰ってきた息子が「友達にバカって言われるんだよ」などと言い出しました。
親としては「ついに来たか」という気持ち。
息子は傷ついただろうか、まずどういう言葉をかけるべきなのだろうか、怒っていたら、傷ついていたらなんとフォローをするべきだろうか、怒りに任せてひどいことを言い返したりしていないだろうか……。
さまざまな考えが頭の中にわんさか押し寄せます。
おそるおそる「イヤなことを言われたら、イヤという権利はあるのだよ」というような話を始めた私に、息子はけろっとした様子で「べつにー。僕バカじゃないし」。
これには驚きました。
「バカ」という言葉の意味は知っているはずの息子です。当然怒っているものと考えてしまったのですが「事実ではないから怒るに値しない」とくるとは。
続いて遅れて波が来るように私の中にじわじわ広がってきた驚きがありました
「よくよく見ていると小さな子どもってわりとそんな感じだ!」
生まれた瞬間から自己肯定感が低い人なんていない
そういえば、自己肯定感が一番高いのは「赤ちゃん」だという話を聞いたことがあります。
たしかに生まれた瞬間から自己肯定感が低い人なんていないはず。
それを思えば生まれてから5年そこそこの子どもが悟りきったようなセリフで大人を驚かす、なんてことも不思議な話ではありません。
本来人間が100%の自己肯定感を持って生まれてきているのだとすれば、親にできることって「もともとたくさん持っているはずの自己肯定感を減らさない」ように見守りながら時々支える……くらいしかないのかもしれないですね。
それがまた難しかったりするんですけど。。
今回の漫画は、この捉え方が正しいとか、間違っているとかいう話ではなく、我が子に対してはしばらくはこれでやってみよう、という覚書のようなもの。
そうこうしているうちにまた新しい気づきが出てきたりして、早ければ明日にでもまた違った考えを漫画に描くのかもしれません。
あらあら随分とぼんやりした言い方しちゃってと自分でも思いますが、自己肯定100%というのはもう解脱レベルといっても過言ではないですからね……。
もちろん今後も考え方は変化していくでしょうし、たぶん死ぬまで付き合っていかなきゃならないくらい壮大なテーマという覚悟で考えています。
自分の自己肯定感は……?
ちなみに自分自身の自己肯定感はどうなんだろうかと考えてみると
「ポジティブで明るく、いつも笑顔を絶やさず、人と関わることが大好きで、人に好かれ、友達も多い」人でなければならないと信じ込み、そうあろうと無理をして疲弊していた時代を30年ほど経た結果、
「ネガティブで暗い性格で、無理に笑顔になろうとすると顔がひきつるし、人と喋るのは下手だし好かれるタイプでもなく当然友達も少ない」自分が今はなかなかに気に入っています。
そんな私を好きだと言ってくれる友人もいますし、愛する家族もいます。仕事もあって、ほどほどに山あり谷ありで、ちょっとした欲もあって、それが自分の努力次第で叶ったり叶わなかったりするくらいの現状もほどよい。心地よい。
現状の自分には概ね満足、それが今の私です。