2020.10.02
サステナブルな社会作りはまず「睡眠」から #ママ的サステナブル
ハッピーな生活をするために必要不可欠なのは、人生の1/3を占める「睡眠」
「あや、そんなんじゃダメだよ。なにしてるの?! ママがハッピーじゃなきゃ!」とママ友に怒られた8年前。ずっと続けていけるハッピーな子育てとは何なのでしょう? 何が大事なのでしょう? それは「睡眠」にあると私は確信しています。
サステナブルであること、つまり私がずっと続けていけること。家族が全員、快適な睡眠をとり、ずっとハッピーで子育てができる社会を作ることが私のゴールです。私が住んでいるニューヨークでも日本でも、今世界中のみなさんが注目しているSDGs17の目標。その中の項目3「全ての人に健康と福祉を」と項目4「質の高い教育をみんなに」に、「睡眠」の観点から私はアプローチをしています。日本はなんと「睡眠不足大国」と言われているほど、世界的にも睡眠時間が短いことで知られています。2030年までに「サステナブルな社会」を作っていくために、仕事をするにも社会貢献をするにも、ハッピーに生活をしていくにも必要不可欠なのは、人生の1/3を占める「睡眠」です。
産後のママは授乳や赤ちゃんのお世話があり睡眠不足になるため、幸福度がどんどんさがっていってしまいます。わが子のためならママは全て犠牲にしてもいい!! それがママの幸せ! と夜泣きがあっても、昼寝がずっと抱っこでも、最初の数カ月はなんとか頑張れる。でも、睡眠不足はやっぱり体に堪える。私自身も、子どもを優先しようと頑張りすぎて、どんどん笑顔がないママになっていった経験があります。子どもの夜泣きやねんねトラブルを改善し、ねんねの知識を少し得ることで、ママや家族全員の睡眠も改善しハッピーに子育てができるようになっていきます。
ママ友に会いに行った日が人生のターニングポイント
長男が生まれた8年前、3時間バランスボールに乗ってゆらゆらしても寝てくれず、やっと寝た! と思って寝床に置いてみたらギャン泣き。夜泣きで抱っこをしていたらいつの間にか朝日が昇っていた……という日が毎日続いていました。今思うと、あの時は産後うつだったのかもしれません。当時はサンフランシスコにいて、勇気を出し外国人のママ友たちに会いにいった日が私の人生のターニングポイントでした。
そんな時に会ったママ友からは、同じ月齢をもつ子どもがいるから、寝不足だよね、寝かしつけ大変だよね、ぐったりだよね、という共感を得られる! と思っていたら、「あや、そんなんじゃダメだよ。なにしてるの?! ママがハッピーじゃなきゃ!」と怒られたんです!! 衝撃でした。
「昨日の夜何してたの?」という会話の中で、一人は「主人と映画を見てた」、もう一人は「ジムにいった」、もう一人は「外で走ってた」、私は「3時間バランスボールに乗り、寝かしつけをしてた」でした。この違いに唖然としました。そして、真っ先に「この本を読みなさい」と渡されたのが、小児科医が書いた科学的根拠に基づいた睡眠本でした。そこから、子どものねんねの世界にのめりこみ、長男が10カ月のときに科学的根拠に基づいた、一人で寝かすセルフねんねトレーニングを行いました。そしてなんと4日で私が「大好きだよ、おやすみ」とベビーベッドに置くだけで息子が一人で夜通し寝るようになったのです。
そこから私の人生は180度変わり、息子が心からかわいいと感じ、子育てってこんなに楽しいんだ!! と思えるようになりました。
育児で頑張るママたちには、子どもたちのロールモデルになってほしい
アメリカでは「Happy Mom Happy Family」と言われているぐらい、ママは家族の太陽であり、ムードメーカー的存在。子どももいつもガミガミうるさいママより、ニコニコしているママのほうが絶対に幸せ。子どもたちに幸せでハッピーでいてほしいと思うのであれば、まず自分が幸せでハッピーになること! 私はママたちには子どもたちのロールモデルになってほしいと思っています。
ねんねの知識を少し得ることでママの幸福度がアップし、自己肯定感が高まり、その結果子どもたちにも心に余裕を持ちながら接することができる。そうすると、子どもたちもハッピーになり何事もポジティブに考えられるような子に育ってくれる。睡眠だけで家族の幸福度が高まるの?! と思いがちですが、アメリカの名門イエール大学の幸福度の講義でも「睡眠」はとても重要な要素として紹介されているんですよ。
世界が2030年をゴールとしているサステナブルな社会作り、まず「睡眠」からママ的サステナブルを一緒にしていきませんか?