2020.10.02
食卓から地球を想う。食卓がつなぐ未来の話 #ママ的サステナブル
大人たちがすべきことは、子どもの声に耳を傾けること。彼らの未来を守ること。
「皆さんは、このままで本当にいいのでしょうか!?」
講堂に響き渡るその声に鳥肌が立ち、驚きで思わず泣いてしまいました。
我が家の野球少年がまだ小学校6年生だった時、学校でのスピーチコンテストの1コマです。
スピーチの内容は当日まで知らされていなかったので、大きなステージに立つ息子くんの姿に、
ただハラハラ、ドキドキ。うまくできるかな……。噛まないかな……。そもそも、原稿覚えているのか!? 靴下の長さ、左右違くない?? とか、そんなことばかり考えながら、客席から順番を待っていました。
中央の演説台に立った瞬間。
急に大きな声で、少年が客席に向かって、語りかける、いや、訴えかけました。
当時、ブラジルで起きていた、森林火災に対しての意見文。
「もし、森が話せたら、何というでしょうか。
熱いよ、痛いよ。なんで人間はこんなことをするんだよ。と言うのではないでしょうか。」
子どもの目線で感じている環境問題への意識は、大人の想像を遥かに超えて、想いが強く、真剣で、
そして素直にこのままではダメだと、心の中から訴えていて、
ただ、ただ、心揺さぶられ、会場にいた保護者たちは、茫然と、そして感動していたように見えました。
これは我が家の息子くんに限ったことだけではなく、スピーチをした子どもたち誰もが、
自分なりに、明るい未来への不安や期待、すべきことを明確に、そして自分で考えて
自分の言葉で話していました。
大人よりもずっと、子どもたちはこの地球に住まわせてもらっていると、感謝している……。
そして、問題の解決策を私たちよりもずっと持っている気がする。
はっと目が覚めたような、思いもよらないところから凄くいい球が飛んできたような、
きちんとキャッチしなければ、そんな思いにかられました。
まさにナラティブな世代。自分のことを自分の言葉で語り、伝えられる子どもたち。
そんなナラティブ世代に向けて、私たち大人たちがすべきことは、子どもの声に耳を傾けること。
彼らの未来を守ること、繋げることなんだとその時改めて思いました。
おうちの中の小さな習慣から始められるサステナブルな生活
それ以来、我が家では環境問題のこと、地球に起きていることを話題にすることが日常となりました。
毎週木曜日、我が家は大体、ヴィーガンの食卓にしています。
週に一回、子どもたちとヴィーガンの食卓を囲むことで、地球の話をするきっかけの日にしています。
ニューヨークの公立小学校ではミートフリーマンデーという日があって、月曜日はヴィーガン向けの給食だそうです。
週に一回だけ一食だけヴィーガン食に変えるだけで気軽にできる、地球を想うこと。
人間由来の総温室効果ガスの多くが畜産から出ているとした研究もあり、
ヴィーガンという選択が地球温暖化対策に繋がっていくと注目を集めています。
(ヴィーガンしゃぶしゃぶ)
そんなことをおいしい野菜を食べながら、子どもたちと話す夜ご飯タイムは、
特別で、自然と話すペースもゆっくりで、
優しい笑顔で語りかけるように話しているのを自分でも感じます。
まさに愛の連鎖。循環。サステナブル。
(兄妹の料理姿)
子どもたちが投げてくれた大切なパスを無駄にしないように、
そして日常の中で溶け込みながら、継続的に続けられる“習慣”とすること。
(離乳食時代の娘の食事姿)
(娘の料理姿)
サステナブルな生活は何も特別なことではなく、おうちの中の小さな習慣から始められる。
時々ヴィーガンな食卓を子どもと囲むこと、私が大切にしている小さな習慣で、
小さいけれど大きな気づきや出会いをくれる時間。
おすすめです。