2024.10.24
#知りたい!みんなのお小遣い事情。
息子が小学3年生になったタイミングで、みんなお小遣いどうしている?? と考えることが増えて、色々と調べたもののさまざまな意見があって、正解はないな〜と思いつつ。
正解がないからこそ、そのご家庭ならではの話を聞きたい! と思い、MOTHERS編集部のプロママメンバーに教えてもらおう! と思い決めたこのテーマ。
メンバーの皆さんの意見はさまざまで、さすがだな……と改めて感心し、私自身も学びの時間となりました。
我が家の場合、2年生までは欲しいおもちゃはお誕生日、クリスマスにもらう(ちょうど4月生まれで、お誕生日とクリスマスが離れているのもタイミングが良かった)、それ以外に欲しいものができた場合も、息子の場合はそれが本(漫画含む)だったので、欲しいと言った時に買い与えていました(本は何冊でも買っていいというのが我が家のルールなのです)。それ以外で何かおもちゃ的なものを欲しがることもなかったので、特に悩んだこともなかったのですが……。
2年生の春休み頃から急にハマり出した「ポケモン メザスタ」というゲームセンターでやるゲームがありまして。そちら1回やるとなんと600円かかるんです!!
表示としては、1回100円ではあるのだけど、最後にメザスタが出てくるまでやろうとすると、1ターンで600円かかるという仕組み……。高すぎる(笑)。
それを友達とやりに行きたい……みたいな会話が出てきて、幼い頃からトミカ、トーマス、仮面ライダーのカード……と何かを収集することが好きな息子。そりゃメザスタなんて収集好きの息子にしてみたら最高に楽しいコンテンツのはず。その気持ちもとってもわかる。だけど1回600円はどこから出すのが正解なのか? と疑問が。
最初はせっかく友達と約束したんだし……と思い、払っていたのですが、たまたま一緒に行った子が1度に2回やって良い(1200円)というルールがあるそうで。
1回だけねと約束したのに、その子が2回やっているからいい?? と謎の交渉が始まりました。いや、うちは1回だけって決めたでしょって言えば納得はするものの、もちろん不服そうな息子。
せっかく600円出してあげているのに、なぜか機嫌悪くなられる意味もわからんわ! と思い、帰宅後に話し合い。「ママの言っていることもわかるけど、2回やりたかったんだもん……」とお互いの意見が揃わず終了。
さらには、学校でベイブレードが流行り出し、それもコレクター魂を刺激するもので、さらには大好きなコロコロコミックに毎月1回は新作が魅力的に紹介されるということもあり、「欲しい!」心が刺激される。
これまたベイブレードも1個1500円ほどで、誕生日まで待つには……の価格だし、とはいえ簡単に買ってあげる金額でもないなという難しさ。友達は買ってもらっているのに〜というまたもや、友達ベースで話は進むけれど、我が家には我が家のルールがあるから無理ですと伝えると「なんで買ってくれないんだよ〜! 欲しい!」と怒る息子。
そこで私はそろそろお金の価値をきちんと伝えないとダメだなと感じ、まずは息子がサラッと読みやすい本を購入(MOTHERS編集部デスクのnikaさんも紹介されていた、「学校では教えてくれない大切なこと」シリーズのお金の話。とても読みやすくておすすめです)。
その後で、息子のやりたいと話していたメザスタ2回=1200円は東京都の最低賃金、1時間働いてもらえるお金とほぼ同じ。例えばよく行くスーパーのレジのお仕事がわかりやすいかなと思い、レジで一生懸命お金の計算をして、立ちっぱなしで1時間アルバイトをしてもらえる金額なのよ。ベイブレードの場合は、そこからもう10分くらいしてもらえる金額ね。どうだろ? それできるかな? と聞くと、出来ない……と息子。
だよね、あなたが気軽にやりたい! 欲しい! って言っている物の値段ってそういう感じなのよ。今はまだ難しいかもしれないけれど、「はいどうぞ〜」って簡単にやらせたり、買ったりしてもあなたの為にならないとママは思っているの。でもやりたい気持ちも、欲しい気持ちもとってもわかる。だからどうしたらいいかな? って自分で考えてみて。と話してみました。
数日後息子からこんな話が。やっぱりメザスタも、ベイブレードもすごく楽しいからどうしてもやりたい。だけど、今自分はアルバイトはできない。〇〇君に聞いてみたら、お家でお手伝いをするとポイントになってそのポイントをお小遣いにしてくれるって聞いたんだけど、お手伝いをやるってどう?? と。
まずはそこまで考えたところに拍手! と心の中ではすごいなぁ〜と思いつつ、他のメンバーが書いていたように、そもそもお手伝いは家族の一員としてやって当たり前なのでは? と思う部分もあるので難しいなと悩む。
「お〜すごいね、友達に聞いたり自分で考えたんだ! さすが!」と褒めつつ
「でもさ、お手伝いってそもそも家族の一員である以上当たり前にやらなきゃいけないことじゃない? それにすでに自分のものを片付けるとか、準備するとかちゃんと自分でやれているよね。その今までやっていたことにお金をもらうってのもなんかなぁ……どうなんだろう?」自分でも難しい質問をしているなと思いつつ、大事なことだからちゃんと考えてほしいなと思ってあえて説明しました。
「確かにね、そうだよね。あ、わかった! いつもママがやってくれていることを僕がやるのはお手伝いじゃない?」「例えば?」
「お風呂掃除とか、ベランダの植木の水やり、お掃除、洗濯干しとか??」確かに我が家はこれらの家事は効率重視で私がほぼやっている。これを息子がやってくれたら非常に楽! と思い、「確かにね、本来はそれも別にママだけの仕事ではないんだけどね。でも今はまだ難しいかなって思ってママがやっていたから挑戦する意味でやってみよう!」とまとまりました。
1回10円と本人が言うので(その場合、道のりめっちゃ長いぞと心では思いながら)とりあえずスタートすることに。
お小遣い帳をちょうど文房具屋さんで見つけ、なんでも兄の真似をしたい妹も参加する形で我が家のお小遣いがスタート。
意外にも? 毎朝起きたら自らじょうろに水を汲み、ベランダにある植物に水をあげてくれ、これが私的にはかなり楽に! ありがとう〜助かる〜というと、息子も嬉しそう。
そのほかも、これもやるよ! と進んでお手伝いを見つけようとする姿勢は良いなぁと思いつつ、数日が過ぎました。どんなにお手伝いを頑張って探しても、1日5〜6個が限度。
3日ほどすると、「ママ〜。こんなに頑張っても150円なんだね。仕事をしてお金を稼ぐってすごい大変なことなんだね」と呟いており、「そうだね〜。でもこうやってパパやママも頑張って働いて、それで何かを買ってあげたり、ご飯を食べさせたりしているんだよ。だからお金ってとっても大切だよね」と話すと深く納得していました。
そうしてようやく10日くらい頑張って貯めた600円を握りしめ、メザスタをやりに行くことに。「いやぁ〜あんなに頑張ったのがこんなに一瞬でなくなるってめっちゃ悲しい〜。でも自分で頑張ったから、スーパースター出た! やっぱり頑張るといいことあるな!」(スーパースターとはメザスタのレアなキャラ? のようでなかなか出ないとされている。もちろんでたのは偶然。笑)と色々な感情を抱きつつも、本人なりに大満足の模様。
それからは何かと私や夫の仕事はもちろん、世間のさまざまな仕事に対して、「この仕事っていくらくらいもらえるの?」とすごい聞いてくるようになりました。息子なりに、働くこと、お金を稼ぐことの意味を学んでいこうとしている姿勢が見て取れ、我が家にとっては良い方法だったのかな〜と感じています。
ただ最近、10円でお手伝いをしてもなかなか貯まらないことに気づき(笑)、
パパに交渉して、「テストで100点とったら100円はどう?」と話すと、子どもには甘々なパパが「お! いいね〜100点とったらね! もちろんだよ!」と言いながら、O Kを出していました(笑)。 テストの点数のご褒美制度ってどうなの……と思ったのですが、急にテストへのモチベーションが上がり、しかもストイックなので100点以外はダメと自ら決めたようで95点だと「あ〜だめだ! 悔しい!」と言いながら、次回は絶対100点! と決めて頑張っている模様で、こちらも我が子にとっては良いことだったのかな? と(小テスト的な漢字、算数のテストが週1回くらいあるので頑張れば200円をG E Tできることになります)。
最初はメザスタ一択だったのですが、だんだんとベイブレードの新作を待つためにもう少し貯めようかとかを考え出したりして、「お金を計画的に使う」ということを学んでいきつつもあります。
日本ではお金の話は大人も子どももなぜかタブーとされがちですが、
やはり生きていくためには必須のもの。
「正しいお金の知識」を少しずつつけていけるように、これからも親としてサポートしていきたいなと思っています。